ルータとL3スイッチの違いについて

前回からの流れで掲題の件について、個人的な感覚から記事を書かせていただきます。


一応ルータが外部との接続を含むルーティング行うL3ベースの機器、L3スイッチがL2スイッチにL3機能を持たせたものという違いがあります。
そのため、NATや動的ルーティング機能などを重視するならルータ、スループットなどのパフォーマンスを重視するならL3スイッチになるという使い分けをされている方もおられるようです。
しかしながら、両方の機器について高機能化が進み、かなり棲み分けが曖昧になっていると考えています。

ルータとL3スイッチについて個人的に違いを言わせていただくと、設定の概念的な部分が異なるかなと感じています。

ルータについては、以下のような設定になる認識です。
・設定はインターフェース毎となっていて、どのインターフェースを使って通信を行うかをルーティングする。
・VLANを設定する場合はサブインターフェースを設定して、サブインターフェースにVLANをアサインする。
・一応、複数のインターフェースの間をブリッジにすることもできる。
思ったより項目書けませんでしたが、まずはインターフェースありきで設定をするイメージです。

L3スイッチについては、以下のような認識です。
・L3の設定はVLANベースで設定を行い、VLANを内部の論理ルータ(的なもの)に接続するイメージ。
・インターフェースには物理的な設定を行って、VLANに所属させる。
つまり、VLANありきで設定を実施するイメージです。

正直、ルータとL3スイッチについては、同じ山を別々の登山道(L3側とL2側)から登っているような気がするので、将来的にはさらに機能差がなくなってくるのではないかと考えています。
そうなってくると、どっちの設定概念が使う人にとって扱いやすいかになってくるのかなと思います。
まあ、どっちが扱いやすいかは人次第な気がしますが。

以上、よろしくお願いいたします。